# 006
訳 ご挨拶:私は地球から来ました 愛と憎しみの世界 運命のねじれに逃げ込み 生ける物は死を食べ死をもたらす。 聞こえない贈り物が贈られる 分断された橋の世界 化学物質が隠れて流れる川 建設は殺人 空には汚れが垂れ流される世界 そんな世界から私は来た そして行き着く先は監獄 若さは聞こえない声 証拠には支配力がない 王様と大統領の世界から 私は来た 魂の自由 日が過ぎるごとに寒くなる 私はもう、そんな世界から来ない 富と貧困、飽食と飢餓 誰かが祝いの席で肉を切り分ける時 子どもが飢えている世界 銃やナイフのような玩具が 子どもの心に送られる世界 私はそんな世界から来た サンタクロースを信じるように教えられ 自分自身を信じるようには教えられない 私は、あなた自身を愛している 混乱と秩序の世界 国境を越えると 見つかった途端銃撃される 殺し屋から見えないところだけは安全 そんな世界から私は来た 私は光を放つようになった 私達は皆仲良く出来ないのか? 私は世界から来た 私はもう、そんな世界から来ない 何百万人もが行進し 200年間違うドラマーのために歌を歌った 貧困と絶対多数の世界 少数派と優先者を結ぶ一本の線は 会員限定の秘密クラブ 年よりは寂しく死ぬ 墓穴が作られる間に 壁が引き裂かれた世界から 私は来た 地球温暖化は 最後の日が近いという警告 しかし誰にも聞こえない 知らないうちに ただ身に着けているものが あなたの髪を毒し オゾン層という大気に穴をあける 私はもうプレイヤーになりたくない あなたが心配するのは点数のことだけ 私はそんな世界から来た 私はもう、そんな世界から来ない |
→環境ホルモンを摂取することにより生態障害が生じ、 →環境ホルモンは目に見えず、警告も聞こえずに体内へ摂取される。@ →工場から流れ出る化学物質は基準値などが設定はされ ているが、実際はどこまで守られているのかわからない。A →車の排気ガスなど、最近対策がとられているが大気汚染が進んでる。B →世界が汚染され、生物はきれいな場所を求めて追いやられ、最終的に四方八方汚染物質に囲まれてしまう。 →安全と思っている家にも、シックハウス症候群など化学物質による被害が起こっている。C →病気というものがどんなに怖いものとも知らず、健康を害するものと知ってて摂取している。D →煙草やお酒、薬など健康を害するものであるということが証明されていても、自分には関係ないものと信用しない。 →健康被害の証拠があっても、自分の判断だけで安全としてしまう人々が多い。 →先進国では、衛生状態もよく医療や食物が豊富で成人病など新たな病気があるが、貧困に苦しんでいる国では、衛生状態も医療も食物も満足でないため多くの人々が亡くなっている。E →食物や医療が得られないため、多くの子供が犠牲になっている。 →ワクチンもないため防ぐことのできる病気で命を落としている。 →CO2増加により温室効果が起こり、海面上昇や異常気象の頻発が関連する。F →フロンによりオゾンの減少がおこり、吸収されていた有害な紫外線が地表に降り注ぐ。G |
@ 環境ホルモン 動物の生体内に取り込まれた場合に、本来その生体内で営まれている正常なホルモ ン作用に影響を与える外因物質の総称である。環境中に存在するいくつかの化学物質が、 悪性腫瘍を発癌させたり、生殖機能を奪ったり、体内のホルモン作用を撹乱する。 環境ホルモンの多くは脂溶性で脂肪組織で生物濃縮され、障害が出現するまでに長 年かかり、フィードバック機構がない。 人への障害としては、精子の減少や乳がんの増加、胎児の大脳発育障害などがあ り、野生生物への障害として、魚では精巣萎縮、メス化、貝類では卵巣の精巣化などがみ られる。 A 水質汚染 水は生物の生存にとって必要欠くべからずものだが、人間活動によって水は汚染さ れ、水の自浄作用をはるかに超えた人為的水質汚染は水質汚濁を引き起こし、人の健康や 生活環境、農業、水産業などに大きな影響をあたえる。 自然水に汚染物質が流入したとき、水は物理的、化学的または生物的作用を受けて 浄化され、一時的な汚染から回復する。このような水の自浄作用は、物理的には希釈拡 散、沈殿、曝気および吸着、化学的には酸化、還元、生物学的には動植物の移動や死によ るものがある。 水の生物学的作用に関与するのは主として好気性菌であり、水中溶存酸素を消費し て有機物を酸化分解し、水質を回復させる。河川の流量に比して汚染物質が多いと水中酸 素を消費し尽くし、無酸素の状態になり自浄能力を失う。嫌気的状態になった河川は、メ タンガス、炭酸ガス、硫化水素ガス、アンモニアガスなどが発生し、黒色化し、一般の動 植物は死滅する。 水質汚染の主な原因は化学工業、紙・パルプ製造工業、鉄剛、繊維、食料品製造工場 などからの排水である。わが国で発生した水質汚濁は、水俣病やイタイイタイ病、PCB汚染 がある。 B 大気汚染 戸外の大気中に人工的にもたらされた汚染物質が存在し、その量や濃度や持続時間 が住民のかなり多数の人たちに不快感や広範囲の公衆衛生上の危害を与え、人間や動植物 の生活を妨害するようになっている状態である。 大気汚染物質には、汚染源から排出される一次汚染物質と、それらが大気中で種々 な反応を起こして生成される二次汚染物質がある。一次汚染物質は、天然では火山粉塵、 火山地や温泉地のガス、天然ガス、動植物の腐敗発酵ガスなどがあげられる。人為的なも のはエネルギー産生による燃焼産物(CO2,CO,SOX,NOX,CH類,煤じんなど)がある。 二次汚染物質は、一次汚染物質が紫外線などによって受けた反応で生ずるオゾン、PAN、オ キシダントがあげられる。 疾患としては、慢性気管支炎、気管支喘息、肺気腫、喘息性気管支炎がある。大気 汚染の人体影響に関する疫学的研究は汚染物質の量とそれによる反応との関係が基本とな っている。そして大気汚染による疾患のみならず、心・肺機能の低下を起こし、感覚刺激 作用および精神心理的影響をあたえる。 C シックハウス症候群 建材からでる化学物質によって自律神経系などが乱れ、目のチカチカや頭痛など、 様々な症状が出る。原因物質の代表はホルムアルデヒドである。吸引することで、頭痛、 めまい、吐き気などを訴える。一方、皮膚に接触すると、激しいかゆみ、やけどのような 炎症を引き起こすほか、アトピー性皮膚炎を悪化させるおそれがある。 また、家具の接着剤、塗料の溶剤などに使われているトルエン、キシレンの代謝物に、癌 抑制遺伝子を傷つけるさようがある。 D 喫煙、アルコール 煙草の煙には4000種を超す化学物質が含まれているが、その中でもっとも強い生理 作用を(血管収縮、脂質代謝阻害など)を示すのはニコチンであり、煙草の害の主役とな っている。それに次いで重要なのは各臓器の酸素不足の原因となる一酸化炭素、刺激性の 強いアクロレイン・ホルマリン・アンモニア、発癌性の強いベンゾピレンなどの物質であ る。これらの有害物質濃度は、一般に副流煙中のほうが主流煙中より高い。喫煙により起 こり得る疾患としては、肺癌、閉塞性肺疾患、虚血性心疾患、動脈硬化、胎児の発育障 害、胃・十二指腸潰瘍などがある。 適量の飲酒(1日30ml・・日本酒1合強、またはビール大瓶1本強)は、精神的スト レスの解消に役立つほか、動脈硬化を予防するHDLコレステロールを増加させるといわれて いる。大量飲酒は健康に様々な害を及ぼす。一度に多量のアルコールを飲めば、急性アル コール中毒を起こし生命の危険をもたらすこともある。また、泥酔による転倒や火の不始 末、自制心喪失によるけんか、飲酒運転による事故など、思わぬケガを誘発する事が少な くない。慢性影響として、アルコール依存症をはじめ、神経系・肝臓・膵臓・心臓などの障 害、高血圧などがある。臓器により、また男女により若干の差はあるが、一般に1日80 ml以上のアルコールを十年以上続けて飲むことにより、これらの障害が出現するといわれ ている。また、大量飲酒は喫煙の害を増強するとの報告もある。 E 貧困 貧困の中でどうやって家族の健康を守るのか・・・プライマリ・ヘルス・ケアー 1975年WHOの執行理事会は開発途上国の多くの人々が保健サービスの恩恵を受けて いないとして、効率よい包括的保健サービスを拡充する必要があることを強調し、すべて の国民のために予防から治療、健康増進、リハビリテーションにまでいたる包括的保健サ ービス体系を充実かつ優先させる事に重点をおいた。 1) 知識(個人・家族)・・・家族を守る事 2) 住民参加・・・地域で行う 3) 経済・社会的要因・・・貧困の社会的要因を変えていく 衛生教育・・・食料・安全な水の提供、適正な栄養摂取の推進、基本的な環境衛生 など 健康教育・・・5歳児以下、妊産婦、家族計画など 貧困対策・・・地域社会や国家が負担可能な費用の範囲内で提供する F 地球温暖化 地球に流れ込む日射エネルギーと宇宙に放散する熱放射のエネルギーにより決ま る。日射エネルギーは主に地表で吸収され、地表からは赤外線が放出されるが、大気中の “温室効果ガス”が、この赤外線エネルギーを吸収し、一部の熱を下向きに放射すること により、地表はより高温になる。 温室効果ガスとしては、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、オゾン、フロンが代表 的である。大部分は、燃焼や農業活動・経済活動から生ずるものである。現在、使用を禁 止したり代替物を使い影響を減少させる努力がされている。 地球の温暖化により北極・南極の氷の融解や海面の膨張による海面上昇や異常気象 の頻発が懸念されている。健康影響としては、これまで以上に熱波が深刻になると考えら れている。平均気温の上昇により、これまで温帯や寒帯であった地域でも、現在熱帯にお いて流行しているマラリアなどの感染症が問題となる。 G オゾン層破壊 オゾン層は地球の上空成層圏にあり、太陽の紫外線を受吸収し過剰の紫外線が地表 に届くのを妨げている。1974年、初めて南極の上空でフロンなどの化学物質によって破壊 され、減少していることが観察された。 オゾン層破壊の原因は、主としてフロンであり、その他の有機溶剤も原因と考えら れている。オゾン層が破壊されるとそれまで吸収されていた有害な紫外線が地表に降り注 ぐことになり、健康影響が懸念されている。上空のオゾンが1%減少すると、地表の紫外 線量は2%増加する。紫外線の増加による影響としては、皮膚癌や、白内障の増加が予想 されている。 |